参照情報

Reference Information

BIM Forum Global 2025 LOD Specification

分類

建設業界フレームワーク

名称

BIM Forum Global 2025 LOD Specification

作成者

BIM Forum Global

リンク先

https://bimforum.global/wp-content/uploads/2026/04/2025_LOD_ENG_SHEET_CURRENT_2ndprinting.pdf

内容

本資料は、BIMForum GlobalおよびVDCForumが公開している2025年版LOD Specificationであり、BIMモデルにおける「Level of Development(LOD)」の定義を体系化した仕様書です。LOD100、LOD200などの表記の仕方など、前回説明したBIMForumの分類体系を持っていますが、BIMForum Globalは、BIMForumとは別団体です。

従来の BIMForumのLOD Specificationと比較すると、本資料では「詳細度」よりも「モデル信頼性」を重視する方向へ整理されています。本文中でも、LODフレームワークは「詳細度ではなく信頼性を記述する」と説明されています。

2025年版では、新たにLOD250が追加されたことが大きな特徴です。LOD250は、LOD200(概略形状)とLOD300(正確な形状)の中間に位置づけられており、定義された許容差の範囲内で予測可能なモデル信頼性を持つ中間段階として定義されています。

また、本仕様では、従来からの建築・構造・設備分野に加え、Reality Capture(リアリティキャプチャ)・Scan-to-BIM・積算・施工性検討など、近年のBIM活用を意識した説明が追加されています。特にLOD250のユースケースとして、モデルベース積算、初期調整、現況調査、Scan-to-BIMなどが挙げられています。

解説

このLODの元の考え方は、BIMForum LOD Specificationと同じであったため、大きくは変わりません。ですが、このBIMForum Global 2025 LOD Specificationの方が、下図のように表形式で書かれており、わかりやすくなっていると感じます。

従来のLOD200とLOD300の間に存在していた曖昧な状態を整理するため、新たにLOD250が追加された点も大きな変更点です。LOD250は、概略形状よりは信頼できますが、完全なLOD300には至っていない中間状態を扱うものであり、初期調整、積算、施工性検討、Scan-to-BIMなどの用途を意識しています。

例えば、設備シャフトを例にすると、LOD200では、この位置に設備シャフトが必要で、概ねこの程度の大きさが必要というレベルであり、基本計画やボリューム検討には利用できますが、詳細な干渉確認などにはまだ使えません。一方、LOD300では、ダクトサイズ・配管スペース・シャフト寸法などが確定しており、実施設計や干渉確認に利用できる状態です。しかし、完全に寸法やサイズが確定してから干渉チェックなどを行ったのでは、修正手間が余計にかかる場合があります。そのため、例えば設備シャフトであれば、想定設備サイズ・必要断面積・おおよその設備ルートなどの、定義された許容差の範囲内で、予測可能な信頼性を持つ状態でも、干渉チェックなどに取組めるようにする必要があるということです。つまり、LOD250は、「LOD200では粗すぎるが、LOD300では作り込み負荷が大きい」という従来の課題を補うために追加されたLODであり、初期調整や施工性検討など、近年のBIM活用を意識した中間LODとして位置づけられています。

また、本資料では、LOA(Level of Acceptance:情報許容レベル)にも触れられています。LOAは、レーザースキャンなどのReality Captureによって得られた点群データの情報の信頼性を示すものですが、この資料の中では概念に留まっています。今後この資料の公開も期待されるでしょう。

掲載日

2026年6月1日

担当者

伊藤久晴