参照情報
Reference Information
BIM Innovation HUB(BIH)では、参照情報は、BIMの取り組みを進めるにあたって、知っておくべき資料などの情報の(国際規格や各国のBIMガイドなど)と位置付けています。特に、国際規格や各国のBIMガイドなど、英国を中心とした海外におけるBIMおよび情報マネジメントの取り組みに焦点を当てて、情報を提供します。
ISO 19650において、参照情報(Reference Information)とは、設計施工の情報マネジメントにおいては、プロジェクト実施の前に、発注者から提供される既存情報のことを指します。BIHで扱う参照情報は、このISOにおける定義とは異なり、BIMの理解と実践を深めるための知識・資料全般を対象としています。プロジェクトの実施においては、国際規格などは、必要に応じて情報標準として位置付けてください。
国際規格
国際規格である ISO 19650 は、BIMを含む建築および土木工事における情報の統合・デジタル化を目的とした、情報マネジメントのための国際規格です。ISO19650シリーズは、設計・施工段階の情報マネジメントを定めたISO19650-2を含め、1部から6部までで構成されています。ここでは、この規格を中心として、建設業界で知っておくべき関連する国際規格を紹介します。
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ISO 19650-6:2025
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント-第6部:安全衛生情報 -
ISO 19650-5:2020
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント-第5部:情報マネジメントに対するセキュリティ志向のアプローチ -
ISO 19650-4:2022
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント-第4部:情報交換 -
ISO 19650-3:2020
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント-第3部:資産の運用フェーズ -
ISO 19650-2:2018
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント-第2部:資産のデリバリーフェーズ -
ISO 19650-1:2018
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント-第1部:概念及び原則
各国のBIMガイド
世界各国では、BIMや情報マネジメントの普及・展開を目的として、さまざまなBIMガイドラインやガイドが作成されています。2018年にISO19650-1および-2が公開されて以降、これらのBIMガイドの多くには、国際規格であるISO19650の考え方や内容がさまざまな形で取り入れられています。ここでは、各国で整備されている代表的なBIMガイドを紹介します。
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IMI Framework Guidance
英国政府および建設業界が共同で推進しているInformation Management Initiative(IMI)によるISO 19650の理解と普及のために作られたガイダンス。旧名 UK BIM Framework Guidance
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National BIM Standard V4 :US
米国国立建築科学研究所(National Institute of Building Sciences:NIBS)が中心となって策定した、米国におけるBIM の標準的な運用方法を定めた国家レベルのガイドライン
建設業界フレームワーク
建設プロジェクトでは、多くの組織や関係者が関与するため、情報の作成・共有・分類方法や情報の詳細度などについて共通の仕組みが整備されていなければ、円滑な協働や効率的な意思決定を行うことができません。ここでいう建設業界フレームワークとは、建設プロジェクトにおいて関係する組織や人が共通の方法で業務を進めるために整備された、各国の政策、標準、分類体系などの仕組みの総体を指します。ここでは、それらの代表的な取り組みを紹介します。
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BIM Forum LOD Specification 2025
BIM ForumによるBIMモデルの形状(LOD)と情報の詳細度(LOI)が、どの段階でどの程度開発されるべきかを定めた基準。
調査・レポート
世界のさまざまな国や地域では、BIMや情報マネジメントに関する調査やレポートが公開されています。これらの調査やレポートを参照することで、それぞれの国や地域におけるBIMや情報マネジメントの現状や今後の方向性を把握することができます。ここでは、参考となる主な調査・レポートを紹介します。
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NBS Digital Construction Report 2025
英国の建設情報プラットフォームNBSが毎年発表している、BIMやデジタル建設の普及状況や実務動向を調査したレポート
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その他の参照情報
BIMや情報マネジメントをより深く理解し実践するためには、直接BIMに関係するものだけでなく、関連する分野の国際規格などを理解しておくことも重要です。例えば、ISO19650-5のセキュリティ志向のアプローチを理解するためには、情報セキュリティマネジメントシステムである ISO/IEC 27001 などの規格も参考になります。ここでは、このような関連する参照情報について紹介します。
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ISO/IEC 27001 情報セキュリティマネジメントシステム
組織が情報資産を保護するための管理体制やリスク管理の方法を定めた、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格
日本での取り組み
日本においても、国土交通省 による建築BIM推進会議など、BIMの普及や活用に向けたさまざまな取り組みが進められています。ここでは、日本国内で進められているBIMに関する主な政策や取り組みの中から、特に重要と思われる内容を紹介します。
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建築確認におけるBIM図面審査ガイドライン(初版)
建築BIM推進会議(国交省主導)が策定したBIM図面・データを活用した建築確認審査の方法や課題を整理した、日本の建築確認に関するガイドライン
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建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)
建築BIM推進会議(国交省主導)が策定した、日本におけるBIM活用の基本的なワークフローを示したガイドライン