名称
Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM)
– Information management using building information modelling
– Part 4: Information exchange
ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化
– ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント –
第4部:情報交換
リンク先
https://www.iso.org/standard/78246.html
内容
ISO 19650-4は、ISO 19650-1~3およびISO 19650-5を補完し、建設プロジェクトや資産管理における個々の情報交換の具体的な手順と評価基準を示す規格です。BIMによる協働作業の効果を確実に得るため、情報コンテナに識別子やメタデータを付与し、共通データ環境(CDE)を通じて管理・共有する仕組みを定めています。また、品質保証や品質管理の考え方を用いて、情報の完全性や整合性を確保し、将来の活用も考慮した信頼性の高い情報交換を実現することを目的としています。

本規格は、ISO 19650シリーズに基づく情報交換を実施する際の具体的な手順と判断基準を定め、プロジェクト情報モデル(PIM)および資産情報モデル(AIM)の品質を確保することを目的としています。
主な内容は次のとおりです。
- 情報交換における役割を、情報提供者( information provider ) 、情報受領者(information receiver)、情報評価者(information reviewer)の三者に整理し、責任を明確化した。
- 情報交換のプロセスに変更プロセスを追加し、情報コンテナの修正や再提出に対応する仕組みを示した。
- 共通データ環境(CDE)に提出された情報コンテナの品質を確保するための審査基準を明確化した。
ISO 19650-4は認証規格ではありませんが、ISO 19650-2およびISO 19650-3で示された情報マネジメントのプロセスをより実践的に補足し、情報交換の品質管理を目的とした規格として位置付けられます。
解説
ISO 19650-4の前身の規格であるBS 1192-4(PAS 1192-4)は、主に設計施工の情報を運用段階に渡すための中間フォーマットであるCOBieについて規定されていました。しかし、これが国際規格としてISO 19650-4となった際には、COBieに限定した内容から、建設プロジェクト全体における情報交換プロセスを補足する規格へと拡張されました。なおCOBieについては、英国版のISO 19650-4では、国家附属書(ナショナルアネックス)として位置付けられています。
ISO 19650-4は、ISO 19650-4シリーズの情報マネジメントの枠組みにおいて、情報交換を実施する際の手順や品質確認の基準を補足する規格です。
また、情報交換における審査基準として、共通データ環境(CDE)に提出される情報コンテナについて、次のような項目があります。
- 共通データ環境(CDE)
CDE における情報コンテナの命名規則とメタデータの要求事項の適合を確認します。 - 適合性(Conformance)
提出された情報コンテナのデータ構造やファイル形式が、要求されたフォーマットに適合しているかを確認します。 - 継続性(Continuity)
提出された情報コンテナが、他の情報コンテナや過去の情報コンテナと整合し、その継続性が保たれているかを確認します。 - 通信(Communication)
情報交換の際にデータ変換やフォーマット変換によって情報が劣化・欠損していないかを確認します。 - 整合性(Consistency)
提出された情報コンテナが他の情報コンテナと矛盾していないかを確認します。空間的な重複や欠落、属性の矛盾、分類や配置の誤りなどを確認し、複合化された情報全体の整合性と正確性を確保します。 - 完全性(Completeness)
提出された情報コンテナがEIRで定められた必要情詳細度を満たしているかを確認します。 - その他の評価基準(Other criteria):参考
機能要件、性能、技術基準、契約条件、安全衛生などの要件を満たしているかについて、必要に応じて追加的に評価します。
このような審査基準を適用させることで、共通データ環境の情報コンテナの品質を高めることができます。
掲載日
2026年4月1日
担当者
伊藤久晴