参照情報

Reference Information

National BIM Standard V4 :US

名称

National BIM Standard V4:US

リンク先

https://nibs.org/nbims/v4/

内容

National BIM Standard V4:US(NBIMS-US V4) は、建物・施設などの建築資産を対象として、BIMを活用した情報マネジメントの標準的な方法を示す米国の国家標準です。この標準は、National Institute of Building Sciences(NIBS) のデジタル技術評議会によって策定され、建築資産に関する情報の取得、分析、保存、検索、共有といった情報管理のプロセスを体系化することで、プロジェクトのデリバリーと資産運用の効率化を目的としています。

このNBIMS-US V4は国際標準である ISO 19650と整合しており、ISO 19650が示す情報マネジメントの基本プロセスを基盤としながら、米国の建設業界における具体的な実務への適用方法を詳細に示している点が特徴です。これにより、プロジェクトデリバリーから資産運用まで、関係者が共通のルールに基づいて情報を作成・共有することができます。

NBIMS-US は、BIMを単なる三次元モデルの作成や活用ではなく、資産に関する情報を計画的に管理・共有するための仕組みとして位置付けています。プロジェクトの初期段階でBIM要求事項を定義し(PBR)、それに基づいてBIM 実行計画(BEP)を策定し、プロジェクトチーム間で情報交換を行うことで、BIMの導入と活用を体系的に進めることができます。

NBIMS-US Version 4は、複数のモジュールで構成されています。このモジュールは、発注者のBIM要求事項を整理するProject BIM Requirements(PBR)、BIM実行計画の策定方法を示すBIM Execution Planning(BEP)、BIM の活用方法を定義するBIM Use Definitions(BUD)、資産運用への情報引き渡しを定義するCOBieの4つです。これらのモジュールには、標準、ガイドライン、テンプレート、情報交換定義などが含まれ、発注者やプロジェクトチームがBIM導入を計画・実施するための実務的な枠組みを提供しています。

解説

2023年に改訂されたNBIMS-US V4 では、ISO 19650への整合が明確に示され、BIMにおける情報マネジメントへの取り組みがより明確になりました。

NBIMS-US V3までは、ペンシルバニア州立大学のBIM 実行計画ガイドの考え方に基づき、発注組織の目的に応じてBIMの活用方(BIM USE)を選択し、それに基づいて情報交換とプロセスを定義し、BIM 実行計画(BEP)として整理するという方法が広く用いられてきました。その活動の中では、BIMソフトウェアで作成したBIMモデルをどのように活用するのかという点に重点が置かれていました。

NBIMS-US V4では、このBIM USEの概念は、、BIM Use Definitions(BUD)モジュールとして整理されており、また従来のBIM実行計画ガイドの考え方も、BIM Execution Planning(BEP)モジュールに引き継がれています。一方で、規格全体としては、ISO 19650の情報マネジメントの枠組みと整合するように構成されています。

また、NBIMS-USは、設計施工などのデリバリーフェーズを対象としており、資産の運用段階における情報マネジメントについては、ISO 19650-3にような体系的な規定までは示されていません。

掲載日

2026年4月1日

担当者

伊藤久晴