IM用語の解説

Information Management Glossary

主要意志決定ポイント

英語名

key decision point

出典

ISO19650-1:2018 3.2.14

規格での説明 (原文)

Point in time during the life cycle when a decision crucial to the direction or viability of the asset is made
Note 1 to entry: During a project these generally align with project stages.

規格での説明 (日本語版)

ライフサイクルの中で、資産の方向性又は実行可能性にとって重要な意思決定がなされる時点
注:プロジェクトの間、これらは一般的にプロジェクト段階に沿う。

説明

情報マネジメントにおける主要意思決定ポイントとは、発注組織の情報交換要求事項に従って作成された情報をレビューし、発注組織が受け入れを承認する主要な時点を指します。

発注組織は、入札時またはプロジェクト初期において、どの時点で主な意思決定を行うのかをあらかじめ定め、その意思決定に必要な情報を情報交換要求事項として明確にします。デリバリーチームは、その要求に基づき情報を生産し、所定のタイミングで提出します。意思決定ポイントに到達するまでに、デリバリーチーム内では段階的なレビューおよび品質確認が実施されます。必要な検証を経て、情報が発注組織への共有が承認されます。そのうえで、情報生産を行ったタスクチームが、発注組織に情報の納入し、レビューが行われます。

下図の例では、S0~S7の各ステージの終了時に「意思決定ポイント」が示されています。各段階において受託組織が成果物を生産し、情報交換を経て、発注組織が意思決定を行う構造となっています。

意思決定ポイントは、設計・施工・運用といった各ステージの区分に存在すると考えられます。しかし、それだけに限定されるものではなく、発注組織は、意思決定ポイントのタイミングや、そこで必要となる情報の内容を定義する必要があります。

解説

ISO 19650-2におけるデリバリーフェーズ(設計施工段階)では、意思決定ポイントにおける判断は、発注組織の情報要求事項に対して、生産された情報が適切であるかどうかを確認する仕組みが定められています。具体的には、情報生産後に情報生産者による品質検査、タスクチーム内レビュー、デリバリーチームレビュー、元請受託組織のレビューによって、発注組織への情報の共有が承認されます。発注組織は、提出された情報を、入札時に提示した情報交換要求事項(EIR)通りの内容であるかを確認した上で、承認を行い、情報を受領することで、次工程の情報生産が開始されます。発注組織は、EIRのレビューと承認を自らが判断できない場合は、判断できる第三者を用意することで、判断を行うことができます。

意思決定ポイントにおける、情報生産からレビュー、承認、共有定に至る一連の流れを、共通データ環境(CDE)のワークフローとして管理する必要があります。CDEワークフローにおいて、各関係者の役割と責任を明確にすることにより、各意思決定ポイントにおいて必要な情報が適切な品質で提供される仕組みが確立されます。

掲載日

2026年4月1日

担当者

伊藤久晴