英語名
Delivery Team
出典
ISO19650-1:2018 3.2.6
規格での説明(原文)
lead appointed party and their appointed parties
Note 1 to entry: A delivery team can be any size、 from one person carrying out all the necessary functions
through to complex、 multi-layered task teams (3.2.7). The size and structure of each delivery team are in
response to the scale and complexity of the asset management or project delivery activities.
Note 2 to entry: Multiple delivery teams can be appointed simultaneously and/or sequentially in connection
with a single asset or project、 in response to the scale and complexity of the asset management or project delivery activities.
Note 3 to entry: A delivery team can consist of multiple task teams from within the lead appointed party’s organization and any appointed parties.
Note 4 to entry: A delivery team can be assembled by the appointing party (3.2.4) rather than the lead appointed party.
規格での説明(日本語)
元請受託組織及びその選任した受託組織
注1:デリバリーチームは、必要な全ての機能を一人で実行する場合、複雑な多層のタスクチームまで、あらゆる規模であり得る。各デリバリーチームの規模及び構造は、アセットマネジメント又はプロジェクトのデリバリー活動の規模及び複雑性に対応してい
注2 :アセットマネジメント又はプロジェクトのデリバリー活動の規模及び複雑性に応じて、単一の資産又はプロジェクトに関連して、複数のデリバリーチームを同時又は順番に任命できる
注3 :デリバリーチームは、元請受託組織内及び受託組織の複数のタスクチームで構成できる
注4 :デリバリーチームは、元請受託組織ではなく、発注組織によっても集められることができる
説明
ISO 19650における Delivery team(デリバリーチーム)は、元請受託組織(Lead appointed party)および各受託組織(Appointed party)から構成される主体の集合を指します。すなわち、発注組織(Appointing party)は含まれず、情報の作成・統合・提出を担う側の主体をまとめた概念です。
デリバリーチームは、発注組織が定義した情報要求(EIR等)に基づき、合意された条件のもとで情報を生産し、統合し、提出する責任を負います。元請受託組織が中心となり、各受託組織の成果物を取りまとめ、統合された情報として発注組織へ提出する構造が前提とされています。
ここでの「チーム」という表現は、単一の法人や契約単位を意味するものではなく、情報マネジメント上の役割に基づく責任主体の集合を示しています。
解説
デリバリーチームという用語は、設計者や施工者をまとめた実務上のチームを指すように見えますが、ISO 19650においては、情報の生産と提出に関する責任構造を示す概念です。本規格では、情報要求を定義する発注組織と、それに応じて情報を作成・統合する側を明確に区別しており、デリバリーチームは後者を体系化したものです。

デリバリーチームの内部には、元請受託組織と複数の受託組織が階層的に存在し、情報は各受託組織で作成され、元請受託組織によって統合・検証されたうえで提出されます。この構造により、情報の品質や整合性の最終責任が明確化され、情報交換が管理可能なプロセスとして運用されます。
また、デリバリーチームはプロジェクトチームの一部であり、プロジェクトチームが発注組織を含む全体構造を示すのに対し、デリバリーチームは情報を提供する側の構造を示す用語です。この区別により、情報マネジメントにおける要求側と提供側の責任分担が明確になります。 その意味で、デリバリーチームは契約上の上下関係を示す概念ではなく、情報生産と統合の責任体系を示す枠組みであり、ISO 19650における情報マネジメント構造の中核を構成する概念として理解することが重要です。
掲載日
2026年4月1日
担当者
伊藤久晴